「奇跡」「完治」「成功」「万病に」の言葉があれば特に注意


有名スターの推薦状、自称ヘルスアドバイザーの訪販、講演による販売促進にも注意を 


健康食品ブーム
現在、健康食品など民間療法が叫ばれ、一大ブームです。すぐに飛びつきたくなるようなチラシや雑誌の広告で目にする機会も多いです。しかしながらこのブームに便乗して一儲けしようと企む業者もいるかもしれません。今回私は、この広告を見る上の注意すべきポイントについて触れます。

奇跡に注意
まず、広告の中で「奇跡」「完治」「成功」等の言葉があれば特に疑う必要があります。これらの言葉は科学的でもないし、重大な病気が通信販売で治せる訳がありません。また、ラベルや治療の説明において、なぜ病気が治るか、わかりやすくちゃんと(科学的に)説明できているかどうかもポイントです。

医師が推薦?
医師などの記載があれば連絡場所が記載されており、本当に医師かどうか確める必要があります。また万病に効くようなものはまず無いと考えてください。有名人やスターの推薦状は再調査すべきです。本人に同意の有無を確めてください。

あなたが治る?
広告には治療を受けて治った人がいるとは書かれても、その言葉にはあなたが治るとは言っていない事に注意して下さい。効果があるかどうかを考える時、何人中何人が治ったかがポイントで、仮に千人に治療を試して、たった一人しか治らなくても治った人がいることになります。(この場合は他の原因または偶然に治ったと考えます。)

ヘルスアドバイザー
自称ヘルスアドバイザーによって訪問販売されていたり、講演を行って販売促進されているものも、疑ってかかる必要があります。まず無いと思いますが、夢の薬が実現できたらノーベル賞もので、宣伝しなくても売り切れてしまうはずです。「秘密の治療」とかここにしかない治療というのも、かなり疑うべきものと考えて差し支えないでしょう。

上手すぎる話
最後に医療に限らず他の分野でも「うますぎる話」は、おそらく真実ではない原則があることを忘れないでください。健康な時には引っ掛からなくても、自分が難病にかかると引っ掛かりやすいものなので御注意ください。
一九七九年七月に改定された米国FDA(Food and Drug of Administration:米国食品管理局)作成のインチキ医療についての基本手引きを参考にしました。
             


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